FITS エコノミックレポート

★白金標準先物の中期トレンドを示す週足では、20年3月20日週安値1,843円を起点として20年11月6日週SMA安値2,829円を結んだトレンドライン（S1）近辺でもみ合いとなっていたが、前週には明確に下抜けする展開になった。

また、26週SMA（青線）と52週SMA（緑線）でのレンジ相場となっていたが、52週SMAを下抜けしてきた。さらに13週SMA（赤線）が26週SMAを下抜けるデッドクロスしている。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、5、3、20、80）でも、％DがSlow％Dを下抜け両線とも下向きになっていることで、下押しバイアスが強いことを示している。

白金標準先物の中期トレンドでは下落基調となっており、下げ止まりの兆候が出ていないことから、下値模索の展開が続きそうである。下値目処とすれば、20年3月20日週安値1,843円と21年2月19日週高値4,523円の38.2％押しの3,500円や200週SMA（紫線）の3,223円と50.0％押しの3,184円近辺が意識される。