FITS エコノミックレポート

欧州マークイット製造業PMIの落ち込みとユーロ/ドルとの関係!

 

★PMIは景気の方向性を示す経済指標で、速報性の高さから金融市場では注目されている。企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などを聞き取り、景況感についてアンケート調査した結果を指数化したものである。50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る状態が続くと景気拡大、逆に50を下回る状態が継続すると景気減速を示すものである。

ユーロ圏のマークイット製造業PMIは、昨年末の60.6がピークとなり、その後一度も回復しないまま下落基調となっている。ただし、55.5と50.0を上回っていることから、景気拡大は継続している。

 

ユーロ/ドルは、高止まりしていたが下落の止まらないPMIが嫌気され、ユーロ売り・ドル買いが強まっている。再びユーロ買いにつながるには、PMIの上昇がカギとなる。そのため、しばらくはユーロは戻り売りにつながる可能性が高いので十分注意が必要なる。

イタリアやスペインでは、政局の先行き不安も高まってきており、イタリア国債が売り込まれるなどユーロ圏に対するリスクの高まりも嫌気される。

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