★10月30日以降の東京金60分足では、下値模索の展開となっており24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識されながら下落基調が継続している。26期間先の雲も徐々に低下傾向となっており、先々上値の抵抗帯となりやすい。
NY金先物市場は1457.00-1473.90ドルのレンジ相場となった。トランプ米大統領の発言『中国は対中関税撤廃を求めているが、合意したわけではない』を受けて米中通商交渉への楽観論がやや後退し、安全資産とされる金が買い戻される場面があった。もっとも、週前半からみられた買い持ちのポジション調整は継続された。為替相場でドルがユーロに対して堅調だったこともドル建ての金先物の重しとなり、週引けにかけては再び弱含んだ。COMEXが8日に発表した5日時点の建玉によると、投機筋による買越幅は3週続けて拡大し前週比3313枚多い27万9828枚だった。
価格帯別出来高では、出来高の多い5,150円前後を下抜けしたことで、戻り基調では買い方の『やれやれ売り』が入りやすいく上値の重石となりやすい。ただ、出来高の多い価格帯を上抜けすると、出来高がほとんどない価格帯となるので上下に振れやすい価格帯となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でもみ合いとなっており、方向性を欠く展開となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準で上昇・下降を繰り返しもみ合いとなっており、方向性を欠く展開となっている。
東京金の日足では、75日SMAを下抜けしてきており、完全に下抜けすると100日SMAの5,066円が次の下値目処となる。10月2日に付けた安値5,071円も下値目処として意識される。100日SMAを下抜けると、心理的な節目となる5,000円が意識される。NY金も米長期金利が上昇しているほか、米ドルインデックス指数も上昇していることから、買いが入りにくい展開となっている。一方で、為替市場では109円台前半で推移しており、東京金の下支えとなっている。
本日の注目点は、75日SMAの5,142円を明確に下抜けするのかが注目点となる。週末には米中貿易協議の楽観的見方が後退したことから、再びリスク回避の動きになる可能性もある。
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