★3月27日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の上限を上抜け、120時間線(赤線:日足では5日線)を上抜けしたことで、短期的な上昇トレンドなっている。
NY先物市場は一時1349.20ドルまで買われた。米中貿易摩擦は解消されていないことや米国株安を意識した買いが入った。米国株安を受けて米長期金利が低下したことも金買いの支援材料となった。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を挟んでもみ合い相場となっている。そのため、売買が交錯していることから、上抜け出来るのか、下抜けしてしまうのかで大きな動きとなりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けして上昇基調にあるものの、MACDが緩やかに低下傾向となっていることから、上昇の勢いは鈍化している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高値圏でダマシを発生させながら方向感の欠いた動きとなっている。
東京金の上値が重いのは260日線4561円が上値抵抗ラインとして抑えている。下値では5日線4542円が下値支持ラインとなっているが、5日線が下向きとなっているのが気がかりとなる。米中貿易摩擦が深刻化していことから、NY株市場は一時750ドル超下げるなどリスク回避の動きが強まっている。そのため、外国為替市場ではリスク回避の円買いが強まる可能性があり、東京金の上値の重石となる。ただ、下値では25日線4541円が下値支持ラインとして意識されやすい。
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