FITS エコノミックレポート

東京金60分足では72時間SMAと雲上限が意識!

 

★12月27日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)を下抜けしたものの72時間SMA(青線)と雲の上限がサポートラインとして一旦下げ止まる展開となっている。ただ、26期間先の先行スパンでは先行スパン1が先行スパン2を下抜けしたことで、下落基調の兆しとなっている。雲の上下限がサポートとなるのか、それとも下抜けするのかが注目される。

 

NY金先物市場は1553.40-1613.30ドルのレンジ相場となった。イランがイラクの米軍駐留基地を攻撃したと伝わると安全資産の金に買いが集まり、時間外のNY金先物は一時1613ドル台まで値を上げて約7年弱ぶりの高値を記録した。しかしながら、戦争を望まないとしたイランにトランプ米大統領も武力行使による報復を否定したことで、リスク回避の巻き戻しが急ピッチで進んだ。為替相場でドル高が進んだことも重しとなり、2月限は一時1560ドルを割り込む場面があった。また、米長期金利の上昇や株高も金先物相場の下落を促した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきたことから、もう一段の下落となると買い方からの手仕舞い売りが入りやすく、大きな下落調整となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けシグナルとかい離幅を広げながら下向きとなっていることから、下落基調が継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ過熱感があるものの、%DがSlow%Dを下抜けしていることから、下落基調は継続している。

 

東京金の日足では、大幅に下落したものの5日SMAの5,445円がサポートとなり下げ止まる展開となっている。本日5日SMAを維持出来るかが焦点となる。下抜けした場合は、10日SMA5,355円が下値目処として意識される。5日SMAと10日SMAはともに上向きを維持していることから、短期的な上昇基調は維持している。両線が下向きになるなどすると、トレンドの反転が確認できる。NY金は地政学リスク後退や約7年ぶりの高値を付けていたことから、売りが殺到する展開となった。中東情勢が安定したわけではなく、今後も軍事衝突のリスクが残っている。為替市場では、再びドル/円は109円台に回復しており、東京金の下支えとなりやすい。

本日の注目点は、5日SMAを維持出来るかにある。また、下抜けした際も10日SMAで下げ止まるかも注目される。金融市場が大きく上下に振れたことから、しばらくは余震的な動きが残りやすく上下に振れやすい。

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