FITS エコノミックレポート

東京金60分足では6,000円を挟んでもみ合う展開!

 

★5月18日以降の東京金60分足では、心理的な節目となる6,000円を挟んで、24時間SMA(緑線)がサポートとなりもみ合う展開となった。薄い雲の下限を抜け雲の中に入ったので、再び雲の上限上抜け出来るかが注目される。ただ、上値では雲の上限、72時間SMA(青線)120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1722.50-1742.00ドルのレンジ相場となった。米国が香港への国家安全法導入をめぐり中国と対立しており、米中関係の悪化を懸念したリスク回避が意識された。安全資産の金を買う動きが再燃した。22日のアジア市場で1722.50ドルまで下落したが、アジア市場の終盤にかけて1742.00ドルまで戻した。その後は1730ドル台での取引が主体となり、もみ合いが続いた。5月25日のニューヨーク市場は休場となるため、この日はポジション調整的な売買が多かった。 

 

価格帯別出来高では、6,000円前後でもみ合いながらも、出来高が膨らんできている。ただ、上値でも出来高が多いことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となりやすい。

 

MADC(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺まで戻り基調となっているが、ゼロラインがレジスタンスになる可能性もある。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dが高値圏で横ばいとなっており、相場の方向性を欠く展開になっている。

 

東京金の日足では、下向きの5日SMAの6,018円がレジスタンスとして意識される一方で、上向きの10日SMAの5,979円がサポートとなり下支えしている。相場の節目となっているので、5日SMAを上抜け回復するのか、10日SMAを下抜けするのかが注視される。NY金は25日が休場となるため、ポジション調整の動きが中心となった。米中対立の激化懸念が高まってきていることから、底堅い展開が予想される。為替市場では、FRBが国債購入ペースを減額していることから、米長期金利が大きく低下しにくいことや、米中関係悪化によるリスク回避のドル買いとなりやすいことから、過度な円買いは抑制される。

 

本日の注目点は、5日SMAの上抜け回復できるのか、それとも10日SMAを下抜け調整的な下落基調となるかが焦点となる。

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