FITS エコノミックレポート

東京金60分足では5,800円近辺で上値の重い展開に!

 

★3月17日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)が支えとなり上昇基調が続いた。ただ、心理的節目となる5,800円付近では上値の重い展開となっている。そのため、24時間SMAの5,662円がサポートするかが注目される。

 

NY金先物市場は1560.50-1698.00ドルのレンジ相場となった。昨日に米連邦準備制度理事会(FRB)が無制限の量的緩和策を導入すると発表したことで、投資資金も戻るとの期待もあり、一時1698.0ドルまで上昇した。また、米国の無制限量的緩和策や大規模な財政出動によって、将来的にインフレ進行の可能性が高まるとの思惑が浮上したことが買い材料となった9日に付けた約7年3カ月ぶりの高値1704.3ドルに迫った。

 

価格帯別出来高では、出来高を伴わない上昇となっていることから、上下に振れやすい展開が予想される。また、5,200円近辺で出来高が膨らんでいることから、上値が重くなると利益確定売りも入りやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいとなってきており、上値の重い展開となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、わずかに%DがSlow%Dを下抜けしてきており、下押しバイアスがかかってきた。オシレータからは、上値が重くなってきており、短期的な下落調整の動きになりやすい。

 

東京金の日足では、25日SMAの5,549円がサポートラインとなり戻り基調を強めている。ただ、高値5,849円を付けた後上ヒゲロウソク足となっており、上値の重さが意識される。ただ、5日SMAと10日SMAが上向きとなってきていることから、短期的には上昇基調は継続している。NY金は、米国の大規模経済対策で先行きインフレ懸念が高まったことが買い材料となっている。また、米ドルインデックス指数が弱含みとなっていることも、商品相場全体の買い材料となりやすい。為替市場では、ドル需要は後退してきたが、リスク選好の円売りが強まり円安が進行した。そのため、東京金の下支えとなりやすい。しばらくの間はドル高・円安が継続しそうだ。

本日の注目は、心理的な節目である5,800円を回復して2月25日高値5,913円に向けて上昇するかにある。一方で、上ヒゲ陽線となっており、調整的な下落基調になるのかも注目される。

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