FITS エコノミックレポート

東京金60分足では5,500円前後で出来高膨らむ!

 

★2月22日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がレジスタンとなり上値を抑えられる展開となっている。5,423円が底値となり一旦戻り基調となったが、5,600円を目前に上値が重くなった。先行き雲の下限が接近してくることから、レジスタンスとして意識されるかが注目される。一気に上抜け出来るようなら戻り基調が強まる可能性もある。一方で、雲の下限がレジスタンスとして意識されると戻りも鈍くなりやすい。

 

NY金先物市場は1576.30-1612.10ドルのレンジ相場となった。為替市場でドルが対ユーロで大幅安となり、ドル建ての金に割安感が生じたことで金に買いが入った。また、新型ウイルスの経済的影響の緩和に向け世界的な利下げが行われるとの期待感も、金の買いを後押しした。米国株式は大幅反発となったが、株高は特に嫌気されなかった。

 

価格帯別出来高では、急落したこともあり出来高が大きく分かれる展開となっている。出来高の少ない価格帯では、上下に大きく振れやすいので注意が必要となる。5,500円が心理的な節目となっており、短時間のもみ合いで出来高が膨らんでいる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)はゼロラインの下方から緩やかに戻り基調となっている。しかし、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜けてきており、再び下落基調となってきている。正反対の動きとなっていることから、寄り付き後の動きを注視する必要がある。

 

東京金の日足では、25日SMAの5,602円を下抜けたことで、下値では75日SMAの5,366円や100日SMAの5,322円が視界に入っている。3月2日安値5,423円を下回るようなら下値トライとなりやすい。一方で、上値では25日SMAが意識されている。NY金は心理的節目となっている1,600ドル台割れとなっており、1,600ドルがレジスタンスとして意識されている。為替市場では、再び108円台を回復してきたが、米長期金利が低下している中、ドルの上値も重くなっている。ただ、米国株が本日も続伸するようなら、ドル買いが再び優勢となりやすい。

本日の注目点では、25日SMAを上抜けできるのか、それとも3月2日安値を下抜けるかが焦点となる。

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