FITS エコノミックレポート

東京金60分足では5,450円がサポート!

 

★3月3日以降の東京金60分足では、5,450円がサポートとして意識され下げ止まる展開となっている。ただ、上値も5,520円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。雲のネジレ近辺に位置していることから、トレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1658.00-1704.30ドルのレンジ相場となった。週明けオセアニア市場からリスクオフ地合いが強まり、時間外取引の金先物も買いが先行し、7年以上ぶりとなる1700ドル台まで上値を伸ばした。しかしながら、上昇一巡後は利益確定の売りに押し戻され、NY勢の本格参入後は前週末の引け水準を挟み方向感無く上下した。株安を意識した買いが入ったが、まとまった規模ではなかった。

 

価格帯別出来高では、5,450円近辺で短期的に出来高が膨らんでいることから、押し目買いが根強く入っていることを示している。手仕舞い売りが一巡すると再び戻り基調となりやすい。ただ、5,650∸5,700円近辺で出来高が多いことから、買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく上値の重石となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でMACDがシグナルとGCしており、戻り基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dの両線が上向きとなっており、上向きバイアスが強いことを示している。

 

東京金の日足では、25日SMAの5,618円は下抜けしたものの、75日SMAの5,398円がサポートラインとして意識されている。5日SMAの下落も緩やかになってきていることで、下落の勢いも鈍化してきた。ただ、10日SMAが下向きとなっており、レジスタンスとして意識され上値を抑えている。NY金先物市場では心理的節目となる1,700ドルを付けたことで利益確定売りが入りやすかった。また、米国株が大幅下落していることから、金の利益確定売りが入りやすい。為替市場では、不安定な動きが続いており、ボラティティも高まっている。リスク回避の円買いが強まっており、戻りも鈍い展開となっている。ただ、101円前半では底堅い展開となっている。

 

米国株の下落が継続していることから、米国株の損失と金の利益確定で損益を相殺させるような金売りが入りやすい。さらに、リスク回避の円買いも東京金の上値を抑える要因となっている。

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