FITS エコノミックレポート

東京金60分足では5,200円台は上値の重い展開!

 

★10月10日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートラインとして意識され下値を切り上げる展開となっている。そのため、寄付き後も24時間SMAがサポートラインとなるかが焦点となる。5,200円台に入ると買い方からの『やれやれ売り』や利食い売りも入りやすい展開となっている。5,200円台の売りを吸収出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1487.00-1501.10ドルのレンジ相場となり一時1500ドル台を回復した。弱い米経済指標(9月米住宅着工件数や10月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、9月米鉱工業生産指数など)が相次ぎ、安全資産とされる金は買いが先行した。EUサミットで修正離脱案が承認されたことで過度なリスク警戒感は後退したが、英議会で19日に行われる新離脱案の採決で賛成多数で議会を通過するかどうか予断を許さない状況となっている。また、ドルが対ユーロで軟調となったことがドル建て金先物の下値を支えた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を徐々に上抜けしてきている。上値に出来高が多い価格帯があり、上抜け出来るかが注目される。また、下値でも出来高が多いことから、この価格帯を維持出来るかもポイントとなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でほぼ横ばいで推移していることから、トレンドレスの状況となっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準で%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、短期的には下落調整局面となっている。

 

東京金の日足では、25日SMAの5,181円を回復しているものの、25日SMAを挟んでのもみ合い相場となっている。そのため、再び上昇基調になるかは不透明感が強い。レンジ相場入りとなっており、上値も重いが下値も堅い展開となっている。NY金相場も1,500ドルを挟んでもみ合い相場が続いており、しばらくこの地合いが続きそうである。為替市場では、109円台の上値の重さが意識され108円半ば近辺まで押し戻される展開となっている。ただ、過度な円高にもなりにくく108円台でのこう着相場が予想される。

本日も25日SMAを挟んだもみ合い相場が継続しそうである。ただ、午前11時に中国経済指標が公表される。改めて減速の深刻さを確認するようなら、リスク回避の動きが強まり金買いの動きにつながりやすい。

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