★12月16日以降の東京金60分足では、5,200円を目前にもみ合い相場が続いている。一目均衡表の雲の厚みが薄くなっていることから、雲の抵抗体の機能が低下しており上抜け・下抜けしやすい地合いとなっている。本日お昼前後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場に節目になりやすい。120時間SMA(赤線)がサポートラインとして意識されており、今後もサポートされるかが注目される。
NY金先物市場は1479.50-1484.80ドルのレンジ相場となった。この日発表された11月PCEコア価格指数は前年比+1.6%で市場予想を上回ったことや、堅調な欧米株式市場を眺めながら安全資産の金は売りが先行した。為替相場でドルがユーロに対して上昇したことも、ドル建ての金先物に割高感を生じさせて重しとなった。
価格帯別出来高では、もみ合い相場が継続していることから5,190円前後での出来高が膨らんでいる。そのため、上下に振れやすい地合いとなってきた。
MACD(パラメター:12、26、9)は、ゼロライン近辺で横ばいとなっており、トレンドレスの状態でもみ合い相場を示している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを上抜けしているものの、両線とも横ばいとなっていることで、もみ合い相場となっている。
東京金の日足では、5,200円がレジスタンスとなっている一方で、5日SMAの5,193円がサポートラインとして意識されている。ロウソク足でも値幅が小さくなっていることから、上下に振れる力が溜まってきている。要するに売買の手掛かり材料が発生すると、上下どちらかに大きく動く可能性が高まっている。NY金も、米国株高や米長期金利が上昇してきていることから、上値の重い展開が続ている。米国株が軒並み史上高値を更新している割には、NY金は大崩れせずに底堅く推移している。為替市場では、109円台で底堅く推移していることから、東京金の下支えとなっている。
本日の注目点では、5,200円と5日SMAの値幅の小さい範囲内で推移しており、上下どちらかに放れる可能性が高まっている。米国株もかなり割高感が出てきていることから、何時下落調整しても不思議ではない状態となっている。また、本日雲のネジレがあり、相場の節目となりやすい。
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