★8月25日以降の東京金60分足では、ほとんど押しがなく高値引けで終了した。各移動平均線はかい離幅を広げながらの上昇となっており、強い上昇基調は継続している。何度が長い陽線が出現し、売り方からの手仕舞い売りが入ったものと思われる。
NY金先物市場は、ムニューシン米財務長官が税制改革法案の詳細を数週間以内に明らかにし、年内の法案成立に自信を示したことで、米国株高に伴う利益確定売りに押される場面が見られた。しかし、米7月PCEコアデフレータが前月から伸びず、米長期金利が低下に転じたことや、ムニューシン米財務長官の『米貿易にとってはドル安の方がいくぶん良い』との発言を受けドルが弱含むと金が買い戻されしっかりとした推移となった。
価格帯別出来高では、4600円台での出来高が急増してきたことで、4500円前後の売り方の手仕舞い買いが進んでいると推測される。手仕舞いが一巡すると一旦上値が重くなる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で緩やかに上向きを維持していることから、勢いはないものの上昇基調は継続してる。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:94.12、%D:93.07とかなり買われ過ぎ過熱感が出ており、横ばいとなっていることから、一旦の下落調整も予想される。
価格帯別出来高では高値圏で出来高が急増している一方で、ストキャスティクスでも過熱感が出ており、売り方の手仕舞い買い戻しが一巡すると一旦の調整的な動きとなりやすい。ただ、北朝鮮情勢を巡る地政学リスクが残っていることから、大きな押しにはつながりにくい。特に北朝鮮の『建国記念日』にあたる9月9日前後では挑発的なミサイル発射や核実験などが実施される可能性も高い。
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