★1月24日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)や雲の上限にサポートされもみ合い相場が続いている。上値は重いものの、下値でも4600円の節目がサポートして意識され底堅い展開が続いている。
NY金先物市場は一時1331.10ドルまで買われたが、ユーロ高が一服したことから、利益確定売りが広がった。昨日引け後のFOMCで利上げ打ち止めや資産縮小の見直しの可能性が示され、為替市場でドル売りが進み、金は時間外取引から買いが優勢となり、約9カ月ぶりの高値をつけた。 一部の政府機関が閉鎖されていた関係で2月1日に発表される1月米雇用統計はやや悪化するとみられているが、平均時給の伸び率は12月実績と同水準になるとの見方が多く、時間外取引で安全逃避的な金買いは一巡しつつある。
価格帯別出来高では、もみ合い相場ながら出来高が増加していることから、利益確定売りや新規売りを吸収しながら高値圏を維持している。また、出来高が多い価格帯がサポートして意識されている。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、価格は上昇しているにもかかわらず、徐々に上値を切り下げるダイバージェンスが発生しており、下落調整となりやすいので注意が必要となる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kが%Dを下抜けしているものの、%Kが横ばいになってきていることから再度戻り基調となる可能性があるので寄り付き後の動きが注目される。
東京金日足では、ロウソク足が高値圏で気迷いとされる『小陰線(コマ)』が二日間連続しており、上昇相場への気迷いムードが感じられる。ただ、5日SMAが真上を向いており、短期的な上昇基調は継続している。短期的な調整場面では5日SMAの4591円がサポートするかが注目される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%K:94.05、%D:91.62とかなり買われ過ぎ過熱感が出ている。NY金は約9ヵ月ぶりの高値を付けていることで、一旦利益確定売りが入りやすく上値が重くなりそうである。また、米中通商協議の進展期待からリスク回避の動きもやや後退している。為替市場では、109円台目前にして上値が重くなる展開となっており、東京金の上値を抑える展開となっている。
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