★5月26日以降の東京金60分足では、4500円台は維持しているものの、5月29日に付けた高値4523円が上値抵抗ラインとなり、引けにかけて下落基調となった。ただ、現在は雲の上限の上方に位置しており、120時間線(赤線:日足では5日線)を上回っていることから上昇基調は維持している。また、下値では24時間線(緑線:日足では1日線)が支持ラインとなり上昇基調を維持している。
NY金先物市場は、5月全米ADP雇用報告がよす尾を大きく上回る増加となったこと。また、パウエル米FRB理事が『年内のバランスシート縮小開始は適切』、『経済が軌道にとどまるならば緩やかな利上げを』などと述べたことが金売り材料となった。ただ、ほかの経済指標が強弱まちまちだったことで一部買い戻しもみられた。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方にあること。また、現価格帯でも出来高が増えていることで、新規の買いが売りを吸収している。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でもみ合い相場を示現している動きとなっている。MACDが横ばいとなっていることから上昇基調が鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%K:89.47、%D:90.34と買われ過ぎ過熱感があり、%Kが%Dをデッドクロスしていることで下落調整となる可能性もある。
本日はNY時間に米5月雇用統計が公表されることから、全般積極的な取引は手控えられる可能性が高い。東京金に関しては、29日の高値4523円を上抜け出来るかも焦点となる。日本海での米空母2隻による日米合同訓練が実施されていることで、潜在的な地政学リスクが強いこともあり、金の大幅下落調整は考えにくい状況となっている。
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