FITS エコノミックレポート

東京金60分足では4400円が意識される展開!

 

★8月26日以降の東京金60分足では、NY時間に入ると上昇基調を強め一時4400円まで上昇した。ただ、4400円がレジスタンスとして意識され、その後は利益確定売りに押され上値追いも一服となった。引け間際では買戻しも入ったことで、上値の期待が残された。

 

NY金先物市場は一時1212.30ドルまで買われた。イタリア政府高官がユーロ圏離脱の経済的メリットに言及したことがリスク回避を意識させたほか、欧州株安を受けて安全資産とされる金買いが活発となった。対ユーロなどでドル高が進んだが、特に意識されなかった。1200ドルをしっかりと超えたことから一部でストップロスとみられる買いが観測された。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことから、上値が重くなると利益確定売りが入りやすくなる。急速な上昇で出来高の少ない価格帯があり、この価格帯では値が飛びやすいので注意が必要。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、上方からMACDがシグナルに向かって下降していることから寄り付き後の動きが注目される。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%Kと%Dが買われ過ぎ域から低下傾向となっていることから、短期的な下落調整の様相となっている。

 

東京金日足では、レジスタンスとして意識されていた75日線を上抜けしたことで、上昇基調は継続している。この75日線の4355円がサポートとして意識されやすい。ストキャスティクス・スローでは、一旦下落していたものの%Kが%Dを上抜けしてきたことで、上昇基調は継続している。イタリアの財政不安が残るうちは、金は買われやすい展開が続きそうであるが、この問題が収束すると利益確定売りなどが入りやすい。そのため、欧州時間帯でのイタリアに関するニュースには注意が必要となる。ドル/円では円安は一服しているものの、113円台半ばで推移していることから東京金の下支えとなる。昨日香港ハンセン指数が2.38%下落しており、本日の動向も注視される。リスク回避の動きが強まると、円買いが強まる可能性もあるので、注意が必要となる。中国が『国慶節』で今週休場となっていることから、リスク回避での売りヘッジは香港株や日本株に向けられやすい。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ