FITS エコノミックレポート

東京金60分足では4345円ラインでもみ合い後下落!

 

★7月27日以降の東京金60分足では、下値の節目として意識されていた4345円で一旦もみ合いとなったが、売りに押され下落基調が継続した。ロウソク足でも、上値・下値を切り下げる陰線が続いていることから、まだ下落の勢いが強いことを示している。

 

NY金先物市場は一時1215.30ドルまで売られた。米7月雇用統計への期待が高まっていることやユーロ安・ドル高の相場展開となったことから、金価格の上値が重くなった。1日に公表されたFOMCの声明では、『労働市場は引き続き力強さを増し、経済活動は力強いペースで拡大していることが示唆された』との見解が表明されており、9月利上げ観測が広がっていることも引き続き売り材料となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしていることで、買い方からの手仕舞い売りが入りやすい地合いとなっている。下値で出来高が膨らんでいないことから、出来高が脹らんでくるまでは下落基調が継続しやすいので注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルが下向きを維持している。そのため、MACDが横ばいとなるまでは下落基調が継続しやすい。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:1.92、%D:5.01と短期的には売られ過ぎ過熱感が出ていることから、短期的には一旦の反発があっても不思議ではない。

 

東京金日足では、5日線と10日線が下向きとなっており、短期的には下落基調が継続している。ただ、ストキャスティクスでは%K:14.34、%D:15.44と売られ過ぎ過熱感が強まっているものの、%Kが%Dを下抜けしていることから、下落基調は継続している。ボリンジャーバンドのプラス3σが外側に開いていることから、エクスパンションが継続している。外国為替市場では、ドル高・円高となっておりユーロが弱含みとなっていることでNY金の上値を抑えている。ただ、ドル/円は111円台半ばで維持しており、過度な円高にはなっていない。欧米市場でも一時111.30円近辺まで円高が進んだものの、その後は反発するなど押しではドル買い・円売りも継続的に入ってくる。米中貿易摩擦激化や中東情勢の地政学リスクも高まってきていることから、金の暴落的な値動きにはつながりにくい。

 

 

 

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