FITS エコノミックレポート

東京金60分足では240時間SMAを下抜け!

 

★3月26日以降の東京金60分足では、雲の下限がレジスタンスとして意識された後、下落基調が強まり、240時間SMA(茶線)を下抜けする展開となっている。26期間先の雲も徐々に下落していることから、下落基調が継続している。

 

NY金先物市場は1588.20-1645.60ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロに対して上げ幅を1%程度まで一時拡大したことを背景に、ドル建ての金先物は時間外から軟調に推移。ポジション調整の売りも散見されるなか、堅調なまま引けた欧州株式市場の動きも安全資産とされる金の上値を抑えた。また、ニューヨーク市場では換金目的の売りが増え、心理的節目となる1,600ドルを下回った。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高の多い価格帯があることから、下落と共に買い方からの手仕舞い売りが入りやすい。下値で出来高が増えていないことから、今後出来高が膨らむかが注目点となる。出来高が膨らまないようなら、もう一段の下落の可能性もある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)はシグナルとのかい離幅を広げながら下向きとなっていることで、下押しバイアスが強いことを示している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ過熱感は出ているものの、明確な下落トレンドが発生していることから、底這いする可能性もある。

 

東京金の日足では、5日SMAが下向きとなり、25日SMAと75日SMAを下抜ける展開となっている。100日SMAの5,379円がサポートラインとなるかが注目される。下抜けすると、200日SMAの5,206円が下値目処として視界に入ってくる。NY金先物市場は、換金目的な売りが強まり、心理的節目となる1,600ドルをあっさり下抜ける展開となっている。そのため、下押し圧力が強い。為替市場では、再び108円台割れとなり円高基調が強まっている。そのため、東京金の上値を抑える展開となりやすい。

本日の注目点では、100日SMAで下げ止まるのかが焦点となる。下抜けすると200日SMAが視界に入ってくる。

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