FITS エコノミックレポート

東京金60分足では240時間SMAがレジスタンス!

 

★東京金60分足では、中国が米国製品に対する関税を引き上げることを発表すると、リスク回避の金買いにつながり一気に雲の上下限を上抜けた。120時間SMA(赤線)が一時レジスタンスして意識されたが上抜けした。ただ、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとなると上昇の勢いも鈍化して、引けにかけては小緩んだ。

 

NY金先物市場は1282.40-1302.20ドルのレンジ相場となった。4月10日以来約1カ月ぶりに1300ドル台を回復した。中国が報復措置として6月1日から約600ドル相当の米製品に対して最大25%の関税を引き上げると発表し、米中貿易戦争の激化懸念が強まり、『逃避資産』の金が買われた。米国株安や米FRBの利下げ観測が浮上したことも買い材料視された。

 

価格帯別出来高では、4,450円前後の出来高の多い価格帯で上値を抑えられたが、上抜けしたことで買い方の『やれやれ売り』を吸収した。ただ、一旦上値が重くなると、下値で買った買い方から利益確定売りが入りやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしたものの、MACDとシグナルのかい離に勢いがなくなってきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%D:95.97、Slow%D:96.56とかなり買われ過ぎ過熱感がでていることから、短期的な調整下落となっても不思議ではない。

 

東京金の日足では、5日SAMの4,535円と10日SMAの4,552円を上抜けしてきており、5日SMAも上向きとなってきている。上値では100日SMA4,588円や25日SMAの4,590円がレジスタンスとして意識されやすい。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は低位で%DがSlow%Dを上抜けしてきたことで短期的には戻り基調となっている。NY金は再び節目の1,300ドル台を回復してきた。米中貿易摩擦激化が買い材料となっているが、米国株が大幅に低下していることからトランプ政権からの貿易摩擦への柔和な発言が出てきやすい。為替市場では、109.00円が下値の節目として意識されたものの、リスク回避の円買いが継続する可能性が高い。

 

日足では、10日SMAの4,552円を確り上抜けしてくるかが注目点となる。また上値では100日SMAや25日SMAが位置しており、レジスタンスとして意識される。一方で、下値では、260日SMA4,494円や200日SMAの4,475円がサポートとして意識される。

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