FITS エコノミックレポート

東京金60分足では240時間SMAがレジスタンス!

 

★10月30日以降の東京金60分足では、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開が続いている。長い雲のネジレ期間で上値が抑えられている。5,190円近辺で反転していることから、この近辺では押し目買い需要が強いことを示している。240時間SMAを上抜け出来るかが焦点となる。

 

NY金先物市場は1483.80-1495.90ドルのレンジ相場となった。昨日の大幅安の反動で買い戻しが先行するなか、米中通商交渉の部分合意署名が12月までずれ込む可能性が伝わった。これまで強まっていた米中歩み寄りへの期待感が緩み、安全資産とされる金は上昇した。また、米長期金利が弱含みとなったことも一部で材料視された。もっとも、為替相場でドルが対ユーロで底堅いままであったことで、ドルで取引される金先物の上げ幅は限定された。

 

価格帯別出来高では、5,190-5,200円近辺で出来高が膨らんでおり、手仕舞い売りと新規売りを吸収して下げ止まる展開となっている。ただ、上値でも出来高が多いことから、上値も重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からゼロラインに向かって戻り基調となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや過熱感が出ている。そのため、MACDのゼロラインがレジスタンスとなりやすいので、注視する必要がある。

 

東京金の日足では、25日SMAの5,187円がサポートとなり、5日SMAの5,221円と10日SMAの5,220円がレジスタンスとなる狭いレンジ内での動きとなっている。そのため、上抜けするのか、下抜けするのかが注目される。NY金先物市場は、一旦戻り基調となったものの、心理的な節目となる1,500ドルまでは戻りきれていない。また、75日SMAを下抜けしているが、売り叩く材料もなくNY金もレンジ相場が継続しそうである。為替市場では、109円を挟んでもみ合い相場となっており、次の材料待ちの様相となっている。

東京金は狭い抵抗帯の中にあり、上抜けるのか、下抜けするのかが注目される。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ