★12月10日以降の東京金60分足では、240時間SMA(茶線)が長い時間サポートとなりじり高となった。ただ、雲の上限がレジスタントして意識され上値も重かった。再び雲の下限を上抜けしてきたことで、上限を上抜け出来るかが注目される。
NY金先物市場は一時1252.20ドルまで買われた。米株が大幅続落し、投資家のリスクオフ志向が高まったことや、さえない米経済指標も手がかりにドル売りが優勢となり、金に買いが入った。18-19日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まるなか、トランプ米大統領やナバロ米国家通商会議(NTC)委員長が今週のFOMCでの利上げをけん制したことも金の買いを後押しした。 1250ドル近辺でストップロスの買いが執行されたとの見方も出ていた。
価格帯別出来高では、4520円から上値に出来高が集中しており、戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく、上値の重石となりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインに向かって上昇基調となっているが、ゼロラインがレジスタンスとして意識されるかが注目される。ゼロラインを上抜けすると12時間EMAと26時間EMAがゴールデンクロスしたことになる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上げ下げしながらも徐々に上昇していることから、もみ合い相場ながら上昇基調となっている。
東京金日足では、260日SMAの4498円がサポートとして意識されている一方で、5日SMAの4515円が下向きとなっており、レジスタントして意識されやすい。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%Kが%Dを下抜け緩やかに下落基調となってきている。NY金は米国株の大幅下落や米長期金利低下によりリスク回避の金買いにつながりやすい地合いとなっている。為替市場では、トランプ大統領やナバロNTC委員長がFOMCによる利上げけん制発言が出るなど、ドル売りにつながりやすい地合いとなっている。そのため、円高進行しやすく東京金の重石となりやすい。
本日は5日SMAを上抜けするのか、260日SAMを下抜けするのかが注目点となる。
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