FITS エコノミックレポート

東京金60分足では24時間SMAを下抜け!

 

★2月18日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)の上方で上昇基調が継続していたが、その24時間SMAを下抜けした。そのため、一旦上昇の勢いは鈍化してきている。緩やかに上昇してきている雲の上限がサポートラインとして意識される。

 

NY金先物市場は1627.00-1666.70ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルスへの懸念は払しょくしきれていないが、中心限月として7年1カ月ぶりの高値1691.7ドルまで上昇が続いていたこともあって、この日は利益確定の売りが優勢だった。米国内でも新型コロナウイルスの感染拡大の可能性が指摘されたことから、ポジション調整的な売りが入った。市場関係者の間からは『現状は金融危機やドル安の局面ではないこと、金を保有しても感染拡大を阻止できない』との声が聞かれている。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯前後で下げ止まるかが注目される。出来高の多い価格帯を明確に下抜けすると、出来高の少ない方に価格は下落する。また、買い方からの手仕舞い売りが出やすく、下げを加速させる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルを下抜け下落基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、価格は上昇したものの上値を切り下げるダイバージェンスから下落基調となっている。%DがSlow%Dを下抜けかい離幅を広げながら両線とも下向きとなっていることで、下落の勢いが強いことを示している。

 

東京金の日足では、ロウソク足が上影陰線(トンカチ)となっており、高値圏で出ていることから反落を示唆している。5日SMAの5,747円と10日SMAの5,649円が上向きとなっていることで、サポートラインとして意識されるかが注目される。NY金先物市場は、米国株が大幅続落となったことで利益確定売りが入った。今まで全部買いの中で米国株高・金高であったことで、リスク回避の動きから株売りと同時に金売りも出た。為替市場では、リスク回避でも円買いにつながらない展開が続いていたが、ここ数日間はリスク回避の円買いにつながっている。米長期金利が急速に低下していることから日米金利差が急速に縮小していることも円買いにつながっている。そのため、東京金の上値を抑える展開となっている。

本日の注目点は、5日SMAや10日SMAで下げ止まるかが焦点となる。NY金も利益確定売りが一巡すれば再び上昇基調となりやすい。

 

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