FITS エコノミックレポート

東京金60分足では24時間SMAで下げ止まる!

 

★10月18日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され、急ブレーキが掛かったように下げ止まる展開となった。5,250円を超えたところでストップロスの買い戻しと思われるような大陽線となったが、その後買いが続かず急落する展開となった。週明け寄り付き後からも24時間SAMがサポートとなるのか、それとも雲上限近辺まで調整下落するかが注目される。

 

NY金先物市場は3日続伸した。米連邦準備理事会(FRB)が29~30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めると予想されており、金市場に資金が流入しやすい地合いが続くとの期待から買いが優勢となった。ただ、買い一巡後は、米国株式市場で上げ幅を広げたことで、リスク回避の金買いが後退し伸び悩んだ。CFTCが25日に発表した22日時点の建玉によると、投機筋による金先物の買越幅は前週比6,105枚増加となる25万9132枚となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い5,222-42円近辺の上限で下げ止まっている。この下限となる5,222円を下抜けすると、買い方からの手仕舞い売りが出やすくなる。高値近辺でそこそこ出来高が膨らんでいたことから、戻り場面では買い方の『やれやれ売り』や利益確定売りが入りやすい。そのため、新規の買いが膨らむかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からMACDがシグナルを下抜けするデッドクロスしており、下押しバイアスが強まっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ域で%Dが横ばいとなってきており、下落のバイアスが弱まっている。相反する動きとなっているので、寄付き後の動きが注目される。

 

東京金日足では、5日SMAの5,210円、10日SMAの5,197円、25日SMAの5,185円を上回っており、短期的には上昇基調が継続している。ただ、高値圏で十字線のようなロウソク足の様相となっていることから、上値の重さも意識される。NY金先物は心理的節目となる1,500ドルは維持していることから、底堅い展開となっている。ただ、米長期金利の上昇や米国株高から積極的に上値追いとなる地合いでもない。為替市場では108円台半ば近辺でこう着相場となっており、108円台でのレンジ相場となっている。

 

60分足では、24時間SMAがサポートラインとなっているが、短期的には下落調整するような動きとなっている。一方で、日足では戻り基調が継続していることから、5日SMA、10日SMA、25日SMAが下値目処として意識される。上値では、心理的節目となる5,300円や9月5日高値5,304円が意識される展開となっている。

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