FITS エコノミックレポート

東京金60分足では120時間SMAを下抜け!

 

★2月19日以降の東京金60分足では、雲の下限がサポートラインとして意識されていたが、下抜けしたことで弱含みの展開となった。引けにかけては120時間SMA(赤線)を維持出来ずに下抜けして終了した。そのため、短期的には下押しバイアスが強まる可能性もある。ただ、直ぐに120時間SMAを回復し、雲を上抜け出来るようなら再び上昇基調に戻る。

 

NY金先物市場は1636.70-1662.50ドルのレンジ相場となった。24日まで8営業日の続伸で7年1カ月ぶり高値1691.7ドルをつけた後の調整安は落ち着きかけた。しかし、米10年債利回りが、NY序盤に過去最低水準を1.2408%まで更新後は下げ渋りの兆候を示した。米国株式は大幅続落となったが、金利を生まない金を買う動きがやや弱まり、もみ合い状態で大引けとなった。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきていることから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが入りやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識され上抜け出来ずにいる。また、MACDとシグナルが緩やかに下向きとなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上値・下値を切り下げる展開となっており、%DとSlow%Dが下向きとなっている。短期的には下落バイアスが残っており、下押しする可能性がある。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,834円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっていたが、下抜けしたことで調整的な下落基調となりやすい。ただ、上向きの10日SMAの5,732円や25日SMAの5,600円がサポートラインとして意識される。早々に5日SMAを回復出来るとトレンドが継続するので、回復出来るかが本日の注目点となる。NY金先物市場も、リスク回避の動きは強まっているものの、利益確定売りが強く上値を抑える展開となっている。為替市場では、リスク回避でも円高になり難い地合いから、再びリスク回避の円買いが強まってきている。そのため、東京金の下押し要因となりやすい。米国株式市場が落ち着くまでは、円売りは見送られやすい。

本日の注目点は、下押しバイアスが強まっているものの、5日SMAを回復出来ると再び上昇トレンドを回復しやすい。一方で、高値圏に位置していることから、東京金にも利益確定売りが出やすく、5日SMAがレジスタンスとなる可能性もある。

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