FITS エコノミックレポート

東京金60分足では120時間SMAがレジスタンス!

 

★8月24日以降の東京金60分足では、雲の下限を下抜け120時間SMA(赤線)がレジスタンスとなり上値を抑える展開となっている。ただ、週明けの午後に雲のネジレがあり、反転や加速など相場の節目になりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1525.60-1541.90ドルのレンジ相場となった。この日発表された7月のPCEコア価格指数は前年比+1.6%で市場予想と一致したが、同月の個人所得は市場予想を下回る伸びにとどまった。また、8月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は89.8に下方修正された。30日に発表された経済指標はまちまちの内容となった。利食い目的とみられる売りが入った。9月2日に米国市場は休場となることから、この日の取引ではポジション調整的な売買が多かった。為替市場でユーロ安・ドル高が急速に進んだことも、金の割高感から売られる展開となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきた。そのため、さらに下落するようなら買い方からの手仕舞い売りが入りやすくなる。また、戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいとなってきていることから、下落の勢いは鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、下方で%DがSlow%Dを上抜けしてきており、戻り基調となってきた。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,214円を下抜けしたものの、10日SMA5,175円がサポートラインとなり下げ止まる展開となっている。週明け早々に5日SMAを上抜けるようなら上昇基調は継続するが、10日SMAを下抜けする展開となれば下落調整が続く可能性がある。その際は25日SMAの5.097円が下値目処として意識される。NY金はユーロに対してドルが強含んだことや、3連休を前にしてポジション調整の売りが入りやすい展開だったが、上昇基調は維持している。為替市場では、過度な米中貿易戦争の激化懸念が後退していることから、ドル売り・円買いは一旦後退している。ただ、米国では長短金利の逆転現象が続いており、先行きの米国景気の不安からドルの上値も重い展開となっている。

 

週明けの注目点は、5日SMAを回復できるのか、それとも10日SMAを下抜け下落調整局面が継続するかが焦点となる。ただ、週明け9月2日はレイバーデイで米株式市場と債券市場は休場となることから、アジア市場では小動きの展開となる可能性もある。

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