★4月27日以降の東京金60分足では、前日夜間取引から上昇基調が強まり一目均衡表の雲を上抜けする展開となった。ただ、引けにかけては上値が重くなったものの、120時間SMA(赤線)がサポートラインとなり下支えする展開となっている。引け間際に雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1683.90-1733.20ドルのレンジ相場となった。8日に発表される米4月雇用統計への警戒感が強い中、安全資産の金に買いが入った。4月米非農業部門雇用者数変化は2200万人減と、過去最悪の結果が予想されている。ユーロ安・米ドル高が一服したことや、米長期金利の低下を意識した買いが入り、1700ドル台に反発した後もう超動きを見せた。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜け回復したことから、買い方からの『やれやれ売り』を吸収する展開となっている。高値圏で出来高が膨らむかが相場のカギとなる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、レジスタンスとして意識されていたゼロラインを上抜けしており、シグナルとともに上向きを維持している一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高値圏で%DがSlow%Dを下抜けしてきていることから、上昇の勢いはやや鈍化してきている。
東京金の日足では、25日SMAがサポートラインとなり下げ止まった後に上昇基調が強まった。5日SMAと10日SMAがレジスタンスとして意識されていたが、上抜けしたことで短期的な上昇基調を回復した。NY金は、米FRBのマイナス金利導入を織り込む形で米長期金利が低下しことや、米4月雇用統計発表を控えて警戒感が強まったことから戻り基調が強まった。為替市場では、上値を5日SMAや10日SMAがドルの上値を抑え、じり安傾向となっている。パウエル米FRB議長がマイナス金利導入には否定的な見解を示していることから、ドルの下値も限定的となっている。しかし、米国でもマイナス金利を導入するようなら、ドル売りが強まる可能性が高まり、東京金の重石となりやすい。
本日の注目点は、10日SMAの5,859円や5日SMAの5,824円を維持できるかにある。上値トライとなると、三尊天井の様相となる。
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