FITS エコノミックレポート

東京金60分足では120時間線がレジスタンス!

 

★5月26日以降の東京金60分足では、120時間線(赤線:日足では5日線)が再び上値抵抗ラインとなり上値の重さが意識された。雲の下限を下抜けしたものの、雲のネジレで反転して引けた。先々雲の厚みが薄くなるので、同価格帯での取引が多かったことを示すことから、動意づくと上下に振れる可能性が高くなる。

 

NY金先物市場は1302.40ドルまで下落後、一旦1310.80ドルまで上昇した。ユーロ/ドルの伸び悩みなどで売りが先行したが、米政府が「EU、カナダ、メキシコに鉄鋼とアルミに対する輸入関税を適用すると発表したことで、欧米株が下落したことでリスク回避の金買い強まった。しかし、イタリアで連立に向けた動きが始まり、穏健な経済相候補を検討などと伝えられたことから、買いは徐々に後退した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の前後での動きとなっている。そのため、売り方と買い方の損益分岐点前後での値動きとなっているため、上下に動き出すと手仕舞いの売買が増えやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からMACDとシグナルがデッドクロスして下落基調となっている一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ過熱感が出ており%Kも横ばいになっていることで、戻り基調を示している。

 

東京金日足では、5日線4546円や10日線4562円がレジスタンスとして意識されていて、上値の重い展開となっている。ただ、日足のストキャスティクスでは%K:13.97、%D:10.81と売られ過ぎ過熱感が出ており、%Kが%Dを上抜け%Kが緩やかに上向きとなってきている。一目均衡表の日足では、雲の下限となる4555円がレジスタンスとして上値を抑えている。昨日は米国発の世界的貿易摩擦問題が高まりリスク回避の動きとなったが、ドル/円は108円台後半と底堅い展開だった。そのため、東京金も大崩することなく小幅安で引けた。今晩は米5月雇用統計が公表されることから、全般様子見ムードが広がりやすい。

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