★4月7日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の上限や24時間SMA(緑線)がサポートとなり、高値圏でもみ合う展開が続いていたがNYタイムに入り上昇基調が強まった。2月25日高値5,913円を上抜け年初来高値5,942円を付けた。上値が重くなると買い方からの利益確定売りが入りやすい。
NY金先物市場は1724.20-1772.80ドルのレンジ相場となった。新型コロナの感染拡大を背景とした世界経済の先行き懸念が根強く、米国株の下落を眺めながら安全資産とされる金に買いが入った。米連邦準備制度理事会(FRB)の資金供給や各国の財政出動により、インフレ懸念が高まるとの思惑も、金の買いを後押しした。1750ドルを再び上回った後はポジション調整的な買いが入った。
価格帯別出来高では、高値引けとなったことで高値圏での出来高が少ない。そのため、出来高が膨らむかが注目点となる。5,850円前後で出来高が多いため、心理的な節目となる6,000円を上抜けすると、売り方の手仕舞い買い戻しと買い方からの利益確定売りが錯綜する可能性がある。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを目前に再び上昇基調となってきている。シグナルとかい離幅を広げて上向きとなっていることから、上昇の勢いが強いことを示している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、高水準で横ばいとなってきており、買われ過ぎ過熱感が出ている。相反する動きとなっているが、明確なトレンドが発生していることから、ストキャスティクスはダマシが発生しやすいことから、MACDの動きがポイントとなる。
東京金の日足では、上向きの5日SMAがサポートラインとして支えられ上昇基調を強めている。中長期線も緩やかに上向きとなっており、今後も上昇トレンドが継続する展開となっている。しばらくは押し目買い狙いの動きとなる。NY金も1,700ドル台の値固めとなっとおり、今後も底堅く展開しそうだ。為替市場では、米政権の大規模財政策や米FRBの無制限のドル貸付など市場に大量にドルが供給されている。そのため、市場が落ち着いてくるとドルの余剰感が意識されやすく、ドルの上値の重石となる。そのため、東京金の上値の重石となりやすい。
本日の注目点は、高値圏を維持できるかにある。そのためには、出来高が膨らんでくるかが焦点となる。
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