FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値圏もみ合い継続!

 

★10月5日以降の東京金60分足では、今回も4400円超えでは上値が重くなり4405円が高値となって下押し調整となった。ただ、4372円がサポートとなりもみ合い相場となった。週明けからは雲の上限がサポートとして意識されやすい。120時間線(赤線)を上抜けしているうちは、戻り基調が継続している。上昇後のフォーメーションでは上昇フラッグのような様相となっていることから、売り方は注意しておく必要がある。

 

NY金先物市場は、前日までの世界的な株安の流れが一巡し、米国株の反発を受けて、市場のリスク回避姿勢が後退し安全資産とされる金買いは後退した。また、続伸後の週末とあって、調整が売り方向で進みやすかった。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも4400円近辺で出来高が増えてきていることから、利益確定売りや買い方からの『やれやれ売り』を吸収している。ただ、出来高の多い価格帯がレジスタンスとして意識されている。また、出来高の少ない価格帯まで下落するとボラティリティが高まるので注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)はゼロライン上方から徐々に下落基調となっている一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低位で%Kが%Dを上抜けしてきていることから戻り基調を示している。こういう展開の場合、MACDのゼロラインがサポートとして反発することが多いので注目点となる。

 

東京金日足では、10日SMA4356円や25日SMA4326円が上向きとなっていることでサポートして意識されやすい。また、ストキャスティクスでは%Kが%Dを上抜けて両線とも上向きとなっていることから、戻り基調は継続している。NY金は、米国株の持ち直しや米長期金利の上昇となったことで、続伸後のポジション調整的な売りに押されて終了した。15日週は、EUサミットでの英国の離脱協議やイタリア債務の行方、独地方選、バーバリア州議会選の結果、米財務省が公表する為替報告書などリスク要因が残っていることから、引き続き株式市場や金利動向をにらんだ展開となりそうだ。為替市場でも週末一時111.80円台まで下押ししたものの、112円台を回復して終了するなど、米国株価に連動した値動きとなった。FRBが資産圧縮に向かっている一方で、本国投資法によるドル回帰や、ドル建債務の増加から潜在的にドル需要が強く、下値ではドルの押し目買いが入りやすく、下押しも限定的となっている。

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