FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値圏に再浮上!

 

★10月9日以降の東京金60分足では、240時間SMA(茶線)がサポートとなり、雲のネジレ前後で下げ止まり急速に買いが強まったが、買い方からの『やれやれ売り』により長い上ヒゲを付ける展開となった。ただ、その後も買い戻しが優勢となり5,200円近辺までじり高となった。心理的な節目となっている5,200円近辺では上値が重いことから、本日上抜け出来るかが焦点となる。

 

NY金先物市場は、市場予想プラスの9月米小売売上高の結果がマイナスに下振れたことをきっかけに、金相場は昨日からの買い戻しが強まった。ドルが対ユーロで軟調となったこともドル建て金先物の支持要因となった。また、昨日に米下院が可決した『香港人権・民主主義法案』に中国は強く反発しており、米中対立への懸念の高まりも安全資産の金に資金を向かわせた。

 

価格帯別出来高では、一旦出来高が多い価格を下抜けしたことで戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』も出やすいなか、再び上抜けしたことで売りを吸収しながら上昇した。ただ、5,200円近辺でも出来高が多いことから、買い方の『やれやれ売り』を吸収できるかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしてきたことで買いの勢いは維持している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出てきている。ただ、明確なトレンドが出ているうちは高水準で推移しやすいので注意が必要となる。MACDの勢いが継続するかが注目される。

 

東京金の日足では、再び5日SMAの5,186円と25日SMAの5,178円を上抜けしてきたことから、再び上昇基調に戻ってきている。25日SMAを挟んでもみ合いとなっていることから、明確に25日SMAを上抜け出来るかが注目される。NY金は米中対立の懸念が高まってきたことで、底堅い展開となってきた。今後も中国からの反発報道などでリスク回避の金買いにつながりやすい。為替市場では、109円台では輸出企業などのドル売りで近くて遠い展開となっている。ただ、急速な円高懸念もないことから、108円台後半でのもみ合いが予想される。

 

本日の注目点では、再び米中対立懸念が高まってきていることから、25日SMAを明確に上抜け出来るかが焦点となる。

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