FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値圏で強含みの展開!

 

★1月30日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートラインとして意識されつつ高値圏でもみ合い相場が続いた。高値圏では何度も下押ししているので、利益確定売りも入りやすく上値の重い展開となっている。

 

NY金先物市場は1563.501577.80ドルのレンジ相場となった。米雇用統計のヘッドラインで非農業部門雇用者数が好結果だったことが伝わると、一時1563.50ドルまで金先物もリスク選好により弱含む場面があった。しかし、米連邦準備理事会(FRB)が議会に半年に一度提出する金融政策報告書の中で新型肺炎の感染拡大が新たな脅威になり中国経済に混乱を招き、世界経済に波及する可能性を警告したことから、欧米株式が反落し、金先物は安全資産として買われた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯まで戻り基調となっている。ただ、一旦含み損を抱えた買い方からの戻りによる『やれやれ売り』が出やすく上値を抑えている。このやれやれ売りが一巡すると、上値追いの動きにつながりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、下落基調が続いていた。しかし、MACDゼロラインの上方で上向きとなってきていることで、上昇基調となってきている。スタキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることで戻り基調を示している。短期的には上昇基調となってきている。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,508円を上抜けしたことで短期的な上昇基調となっている。また、下値では上向きとなっている25日SMAの5,497円がサポートとして意識されている。NY金は、米連邦準備理事会(FRB)が議会に半年に一度提出する金融政策報告書の中で新型肺炎の感染拡大が新たな脅威になり中国経済に混乱を招き、世界経済に波及する可能性を警告したことで、一気にリスク回避動きが強まり買い戻しの展開となった。新型肺炎の感染が減少するか、有効なワクチンの完成までは折に触れリスク回避の動きになりやすい。為替市場では、リスク回避の動きになったにも関わらず、ドルは底堅い展開となっている。そのため、東京金の下支えとなりやすい。

本日の注目点は、5日SMAを上抜けしていることから、上値追いの展開になるかが焦点となる。週末のリスク回避の動きから、東京金にも買いが入りやすい。上値目処は、1月8日の5,574円となる。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ