FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値圏で底堅い展開!

 

★2月13日以降の東京金60分足では、NY時間帯から上昇基調が強まった。高値を付けた後は、一旦下落調整となったものの大引けにかけて買い戻される展開となった。売り方の手仕舞い買い戻しも入ったものと思われ急上昇したことで、買い戻しが一巡すると大きな下落調整となりやすい。しかし、大引けにかけて再び買われて終了したことで底堅さが意識される。

 

NY金先物市場は1584.80-1608.20ドルのレンジ相場となった。新型肺炎の影響で米アップルが売上高予想を達成できないとの見通しを発表し、米株は軟調に推移した。そのため、米国株安を意識した買いが入った。また、感染拡大による経済への悪影響が懸念され、逃避資産の金を買う意欲は強いままだった。通常取引開始後に1月8日以来となる1608.20ドルまで上昇した。

 

価格帯別出来高では、急上昇したことで高値圏で出来高が膨らむかが注目される。上値が重くなると、買い方からの利益確定売りが入りやすく上値を抑える展開となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルのかい離幅を示すヒストグラムは縮小傾向にあるものの、MACDが上向きを維持していることから上昇基調は継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高値圏でもみ合う展開となっている。ストキャスティクスが高値圏から下向きとなったところで売りはダマシとなった。そのため、%DがSlow%Dを下抜けしているが、ダマシとなる可能性もあるので注意が必要となる。

 

東京金の日足では、上向きとなっている5日SMAがサポートラインとなり上昇基調は継続している。10日SAMと25日SMAも緩やかに上向きを維持していることから短期的な上昇基調は継続する可能性が高い。NY金先物は心理的節目となる1,600ドルを上回ったことで、本日も維持出来るかが焦点となる。新型コロナウイルス感染拡大の影響が米国を代表するアップルに及んできたことで、米国株式市場の上値を抑えやすい。そのため、リスク回避の金買いにつながりやすい。為替市場では、リスク回避の動きでもドルが底堅く推移しており、東京金の下支えとなりやすい。

本日の注目点は、夜間取引で大幅に上昇したが高値圏で推移していることから、新規の買いが膨らむかが焦点となる。上値が重くなると買い方からの利益確定売りが入りやすく上値を抑える展開となりやすい。

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