FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値圏で出来高膨らむ!

 

★7月30日以降の東京金60分足では、相場の節目となる5,000円を目前にして、上値の重い展開が続いている。ただ、上値の重さが意識されながらも、下押しせず高値圏でのもみ合いとなり底堅さを維持している。寄付きから雲のネジレがあり、相場の加速や反転など節目になりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1448.80-1481.80ドルのレンジ相場となった。トランプ米大統領が対中制裁関税第4弾を表明したことへの対抗措置として中国は米農産品の購入を停止するなど、米中貿易摩擦がエスカレートし、米株は大幅続落や米長期金利の大幅低下など、投資家のリスクオフ姿勢が高まり、逃避資産の金が買われた。 

 

価格帯別出来高では、高値圏で出来高が膨らんできていることから、利益確定売りや買い方からの『やれやれ売り』を吸収している。そのため、売りが一巡すると上値を試す可能性がある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDとシグナルが接近してきており、上昇の勢いは鈍化傾向にある。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも%DがSlow%Dを下抜け下落基調となっている。モメンタム系オシレーターでは、上昇の勢いは一旦後退している。

 

東京金の日足では、25日SMAがサポートラインとなり再び5日SMA4,949円と10日SMA4,944円を上抜けしたことで、上昇基調は継続している。5,000円の節目を目前にして足踏み状態となっている。NY金先物市場は、米中貿易摩擦激化懸念から、世界同時株安や米長期金利の急低下などリスク回避の動きが強まり、底堅い展開となっている。ただ、為替市場ではリスク回避の円買い・スイスフラン買いとなっており、朝方から円高基調が続いており、105円台半ばで推移している。時間外NYダウ先物も300ドル超下落していることから、更なる円高には注意が必要となる一方で、東京金の上値を抑える要因となっている。

リスク回避の動きが強まっていることから、東京金も買われやすい展開が継続する。そのため、節目となる5,000円を付けるかが焦点となりそうだ。もし、5,000円を付けた場合、達成感から一旦下落するのか、それとも売り方からのストップロスが入り踏み上げ相場となるのか注目される。

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