FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値圏でもみ合う展開!

 

★12月20日以降の東京金60分足では、9月5日の年初来高値5,304円を上抜けしたことで、利食い売りも入りやすくもみ合う展開となっている。24時間SMA(緑線)が緩やかに上昇してきていることから、下押しの際はサポートラインとして意識される。26期間先の一目均衡表の雲も、緩やかに上昇基調が継続している。

 

NY金先物市場は1502.10∸1517.40ドルのレンジ相場となった。24日に11月上旬以来となる節目の1500ドル台を回復したことで買い安心感が広がり、本日も薄商いの中で続伸した。北朝鮮のミサイル落下との報道で1517.40ドルまで買われた。ミサイル落下の報道はその後否定されたが、米長期金利の伸び悩みやユーロ高を意識して金先物は通常取引終了後の時間外取引でも底堅い動きを見せた。

 

価格帯別出来高では、短時間に出来高が膨らんだことで上値追いの展開となった。高値圏でもみ合う展開となっており、これからも出来高が膨らむかが注目される。下値で出来高が多いことから、年初来高値を更新したことで上値が重くなると利食い売りも入りやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でもみ合う展開となっている。基本的には、ゼロラインの上方に位置している場合は上昇基調と言われている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上昇トレンドが継続していることから、高水準で上下に振れる展開となっている。ただ、上値を切り下げる展開となってきていることには注意する必要がある。トレンドが出ている時はダマシが発生しやすいので、トレンド転換が明確になるまでは注意が必要となる。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,266円の上方に位置しており、5日SMA、10日SMA、25日SMAが全て上向きとなっていることから、短中期的に上昇基調が継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:98.78、Slow%D:97.63とかなり買われ過ぎ過熱感が出ている。NY金先物市場でも1,500ドルを回復してから、上昇基調が継続しており底堅い展開となっている。為替市場では、ドル/円は109円台半ばで底堅い展開となっており、東京金の下支えとなっている。昨年は年末に向けて緩やかに円高基調となったが、今年は底堅い展開が続いてる。

東京金の日足では、年初来高値を回復してきたことで一旦上げ止まると利食い売りが出やすい地合いとなっている。本日も上値追いの展開となるのか、それとも週末・年末ということもあり、利食い売りが強まるのかが焦点となる。

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