FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値圏でもみ合い継続!

 

★10月16日以降の東京金60分足では、24時間線(緑線)がサポートとなり4420-30円近辺でもみ合いが継続した。120時間線(赤線)が緩やかに上向きを維持していることから、短期的には上昇基調が継続している。

 

米国とサウジアラビアの関係悪化やイタリア財政問題などを意識した買いも入った。また、為替市場でドル安・ユーロ高が進んだことも金買いが意識されたが、株式市場の上昇によるリスク選好の動きで売られる展開となった。ただ、下げ幅は限定的だった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い4410円近辺から上放れしていることから、上値が重くなると買い方から利益確定売りが入りやすい。ただ、4420-30円の出来高が増えていることから、売りを吸収してきている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルはデッドクロスして緩やかに低下傾向となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kが%Dをわずかに上抜けしてきている。前日終値よりも一時高値を上回ったものの、ストキャスティクスは前回高値を上抜け出来ないダイバージェンスからの調整下落となったものの、24時間線がサポートして下げ止まった。

 

東京金日足では、5日線4412円がサポートとなり上向きを維持していることから、短期的には上昇基調が継続している。ただ、ストキャスティクスでは、%K:90.55、%D:86.17と買われ過ぎ過熱感が出ている。週足の26週線下向きとなっており、現在4423円に位置しておりレジスタンスとして意識されやすい。NY金は、イタリアがユーロ、EUに留まることを公約したほか、一部メディアによると、イタリア政府が財政赤字目標を引き下げる可能性を示唆したほか、英国のメイ首相がアイルランド国境問題に関する要求を断念するとの報道で離脱条件で欧州連合と合意するとの期待が広がったことなどから、リスク回避の金買いの勢いの勢いは後退している。外国為替市場でドル/円は底堅い展開が続いており、111円台ではドル買い・円売り意欲が根強く112円前半から半ばでの動きが続いていることが東京金の下支えとなっている。また、週末にボスティック米アトランタ連銀総裁は『貿易政策の見通しは引き続きリスク』と述べたほか、カプラン米ダラス連銀総裁は『FRBがあと2、3回利上げすれば金利は中立水準に達する』などと語った。米国債の金利上昇を抑える要因となる発言となった。

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