★1月24日以降の東京金60分足では、雲のネジレ近辺から上昇基調が強まったものの、上値の重い展開が続くもみ合い相場となっている。72時間SMA(青線)がサポートとなり下支えする展開。5,540円が上値の目処として意識されている。
NY金先物市場は1575.00-1595.50ドルのレンジ相場となった。中国で発生した新型肺炎の拡大懸念によるリスク回避で安全資産としての買いが先行し、一時1593.8ドルまで上昇した。しかし、27日に頭打ちとなった1594.7ドルを目前に買いの流れは失速した。週末の調整フローが上値を抑えた。ただ、週間では先週末の4月限引値1578.2ドルより上昇して引けている。また、米国株式の大幅下落を意識して通常取引終了後の時間外取引で再上昇した。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯まで持ち直すと、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値を抑える展開となっている。この『やれやれ売り』が一巡するまでは上値の重い展開が予想される。しかし、上値抜けすると大きな上昇基調となりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインは上抜けしたものの横ばいとなっており、トレンドレスの状態になってきた。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、下落基調だったが%DがSlow%Dを上抜けしてきたことで、戻り基調となってきた。
東京金の日足では、5日SMAの5,517円と10日SMAの5,511円を上抜けしていることから、短期的な上昇基調は継続している。ただ、両線ともほぼ横ばいとなっており、もみ合い相場となっている。しかし、25日SMAが緩やかに上昇していることで、中期的な上昇トレンドは継続している。NY金は新型コロナウイルス感染の拡大を嫌気して世界的な株価下落などリスク回避の動きとなっている。そのため、底堅い展開が予想される。為替市場ではリスク回避の動きが強まったころから、109円台から108円台前半まで円高が進行しており、東京金の上値を抑える要因となる。今までドル/円は底堅い展開が続いていたが、今後は以前のようにリスク回避の円高が強まるかが注目される。
東京金はもみ合い相場が続いており、値幅が小さいなか上下に振れるマグマが溜まってきている展開となっている。もみ合いが長くなると放れも大きくなる。
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