★2月8日以降の東京金60分足では、中陽線後にじり高となり静かに年初来高値5,582円を付けた。引けにかけては小反落したものの、底堅い展開となっている。ロウソク足でも、高値を付けた後に小陰線での調整となっており、利食いを急ぐ動きにはなっていない。
NY金先物市場は1576.00-1587.40ドルのレンジ相場となった。米長期金利の伸び悩みやドル高が一服したことを意識した買いが入った。新型肺炎の感染拡大は世界経済にとっての脅威になるとの見方が再浮上しており、安全逃避の金買いは継続した。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置しており、上値が重くなると利食い売りが出やすい地合いとなっている。ただ、約6時間程度で出来高が膨らんでいることから新規の買いも入ってきている。また、もう一段上昇すると売り方からの手仕舞いの買い戻しが入り値が飛ぶ可能性もある。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとゴールデンクロスしているが、ヒストグラムがやや低下しており上昇の勢いがやや低下している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dをわずかに下抜けしてきたことから、一旦上昇の勢いが鈍化している。
東京金60分足では、上向きの5日SMAの上に位置しており短期的な上昇基調は継続している。また、1月8日の年初来高値を上抜けしてきたことで、一旦の利食い売りが入りやすく上値が重くなる可能性がある。ただ、もう一段上昇するようなら売り方からの手仕舞い買い戻しが入りやすく、値が飛ぶ可能性もある。NY金も新型肺炎の感染拡大から安全資産としての買いが入りやすい地合いとなっている。一方、為替市場ではリスク回避の過度な円買いにはならず、109円台後半で推移していることから東京金の下支えとなっている。
東京金の注目点は、このまま上値追いが継続するのか、それとも一旦の利食い先行の動きになるかにある。日々新型肺炎の感染者や死者の拡大が報道されていることから、安全資産への需要が強まっている。そのため、ワクチンの開発や感染者の拡大が止まるような報道があるまでは底堅く推移しやすい。新型肺炎の猛威が長引くと世界景気減速懸念が強くなり、リスク回避の動きから金に資金が集まりやすくなる。
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