FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲下限と120時間線でもみ合い!

 

★3月1日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の下限と120時間線(赤線:日足では5日線)が下値支持ラインとなりもみ合い商状となっている。これらの抵抗ラインを下抜けすると、再び下値模索の展開となりやすい。また、26期間先の先行スパン1が緩やかに低下していることから、転換線と基準線の中心値が下げってきていることを示している。先行スパン2と逆転すると下落基調となりやすい。

 

NY金先物市場は一時1323.00ドルまで売られた。貿易戦争拡大に対する警戒感は残されているものの、ドル安は一段落したことや米国株の下げ幅が縮小したことから、リスク回避の金買いがも一服した。また、米ドルインデックス指数も下げ止まったことも、金売り材料となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、買い方からのストップロス的な手仕舞い売りは入りにくいが、出来高の多い価格帯を下抜けると手仕舞い売りが下げを加速される可能性はある。そのため、4485円ところが節目となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルがデッドクロスしながらゼロラインを下抜けしたことで、下落基調となっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ域でもみ合いとなっていることで、短期的な割安感も出ている。

 

ホワイトハウスのサンダース報道官は会見で、トランプ米大統領が早くて8日にも輸入関税を発表することを明らかにしたほか、メキシコ・カナダ免除の可能性を示唆した。これを受け、市場では過度な貿易戦争拡大に対する懸念が和らぎ安心感が広がった。そのため、リスク回避の金買いが後退している。ただ、外国為替市場で105円台半ばから106円台を回復する円安となっており、東京金にとってはポジティブ要因となっている。日足チャートでは、10日線の4524円や260日線の4558円が上値抵抗ラインとなっている一方で、5日線の4501円が下値支持ラインとなっている。戻り基調も一服となっており前日安値4497円を下抜けすると、前日ロウソク足に対して上値・下値切り下げとなる。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ