FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲下限で下げ止まる!

 

12月8日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の下限が一旦下値支持ラインとなり下げ止まった。雲の下限を下抜けするようなら、13日に2度下げ止まった4511円が次の節目として意識される。

 

NY金先物は一時1260.20ドルまで買われた。米利上げペースが緩やかになるとの見方が引き続き金の下支えとなった。また、欧米株安も意識された。ただ、ユーロ安・ドル高となったことや米長期金利が小幅に上昇したことから、安全資産としての金買い需要は広がらなかった。また、1260ドル近辺では戻り売りの動きも見られた。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い4450円前後で長くもみ合ったものの、上抜けするほどの勢いはなく、上値の重さに売りが強まった。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDがゼロラインを下抜けしてきているものの、シグナルとのかい離幅は縮小しており下落基調がやや鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:7.95、%D8.63とかなり売られ過ぎ過熱感が出ている。

 

NY金先物は上昇したものの、NY時間に米国株や日経先物の下落につれて円高基調が強まったことで、東京金は売られる展開となった。海外市場では各主要中銀の金融政策会合が終了したことから、年末休暇に入る投資家が多くなる。そのため、ポジション調整的な動きなども入りやすく、各市場ともボラティリティが高まりやすい。本日は午前8:50に日銀短観が公表され、業況判断の底堅さが確認されると株高となりやすい一方で、日銀によるテーパリングの思惑も浮上しやすくなり、円買いとなる可能性も残る。ただ、本日は『ゴトー日』ということもあり、午前10:00の仲値決めまでは、ドルは底堅く動く可能性があるが、その後は週末と年末のポジション調整も入りやすくなるので注意が必要。

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