★2月22日以降の東京金60分足では、米国で利下げ発表がされた時間帯から上昇基調が強まった。一時雲の上限を上抜け上値追いの動きとなったが、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され押し戻される展開となった。一旦雲の中に押し戻されたが、再び上抜けしてきた。NY時間に付けた高値5,680円を上抜け出来るかが注目される。NY時間に雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1585.90-1650.50ドルのレンジ相場となった。米連邦準備理事会(FRB)が0.5%の緊急利下げに踏み切り、米10年債利回りが初の1%割れまで低下し、米国株が暴落した。また、為替相場ではドル安・ユーロ高が進み、安全資産の金が買われた。ただ、その後は株安を意識した利食い売りが増えたことで金先物は上げ渋った。
価格帯別出来高では、出来高の少ない価格帯に位置していることから、上下に値が振れやすいので注意が必要である。下値に出来高の多い価格帯があることから、サポートラインとして意識される。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けシグナルととに上向きを維持している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上値・下値を切り上げる展開となっているが、%DがSlow%Dを下抜けしてきていることで、上値が重くなっている。バラバラな動きとなっていることから、寄り付き後の動きが焦点となる。
東京金の日足では、25日SMAの5,606円を回復したものの、5日SMAの5,654円がレジスタンスとなり上値を抑える展開となっている。5日SMAに押し戻されるのか、それとも上抜け出来るのかが注目される。5日SMAを上抜け出来ると10日SMAの5,724円がレジスタンスとして意識される。NY金は1,600ドル台を回復しており、5日SMAと10日SMAを上抜けしていることから、下落調整は終了した。2月24日高値の1,686.6ドルを伺う展開となりやすい。為替市場では、FRBの緊急利下げにより、一気に日米金利差も縮小したこともあり、円高模索の動きとなりやすい。
本日の注目点はレジスタンスとなっている5日SMAを上抜けできるかにある。
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