FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲を挟んでもみ合いの展開!

 

★7月19日以降の東京金60分足では、4,900円台後半では利益確定売りが入りやすく上値の重い展開が続いている。一方、4,900円台前半では押し目買いが入りやすく底堅い展開が続いている。雲の厚みが薄いことから雲の上下限の抵抗が少なく上抜け下抜けしやすい地合いとなっている。本日は週末ということもあり、ポジション調整的な動きになりやすい。そのため、上値では利益確定売りが入りやすく、下値では押し目買いが入りやすい展開が予想される。

 

NY金先物市場は1411.10-1434.10ドルのレンジ相場となった。定例理事会で政策金利を据え置いた欧州中央銀行(ECB)だが、その声明では今後の利下げを示唆した。金利がつかない金の買い材料とされ、金先物は時間外では強含んだ。しかしながらドラギECB総裁の会見は市場が期待するほどのハト派な内容ではなく、ユーロ圏金利は反転し上昇した。また、良好な米経済指標を受けて米金利も上昇すると金先物には売りが強まり、前日引け水準を割り込み軟調に推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を挟んだもみ合い相場となっている。4,900円台後半で出来高が膨らんでいることから、上値では買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく重石となっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインに対して横ばいとなっており、方向性を欠いた動きとなっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、短期的には下落基調が継続している。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,929円を挟んで10日SMAの4,919円がサポートとなり下げ止まる展開となっている。このところ上ヒゲのあるロウソク足が多くなっており、上値では利益確定売りに押される展開が続いている。10日SMAを下抜けると25日SMAの4,885円がサポートラインとして意識される。NY金先物市場は、米長期金利が上昇したことを嫌気され下落したが、米長期金利の上昇も一時的な動きとなりやすい。為替市場では、米長期金利の上昇に支えられドル買い・円売りが優勢となったが、このまま円安基調が継続するとは思えず、7月10日の高値108.99円近辺が上値目処となりやすい。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAがサポートラインとなり上昇基調が継続するかにある。5,000円の節目を目前にして利益確定売りなどから上値が重くなっているが、売り材料に乏しく円安基調となっていることが東京金の下支えとなっている。

 

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