FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の中でもみ合い相場!

 

★3月19日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の中でもみ合い相場となっている。ただ、徐々に雲の上限がレジスタンスとして意識されてきている。夜間取引後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。72時間SMA(青線)120時間SMA(赤線)が緩やかに上向きとなっていることで、短期的には上昇基調が継続している。

 

NY金先物市場は1611.20-1672.50ドルのレンジ相場となった。『資産の現金化』によるドル需要の後退や、米新規失業保険申請件の大幅悪化でドル安が進み、ドル建ての金に割安感が生じ、買いが優勢となった。ただ、午前のニューヨーク市場で1672.50ドルまで買われたが、米国株式の上昇を意識して利益確定を狙った売りが入っており、上げ幅は縮小 した。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも高値圏で出来高が膨らんでおり、買い方からの利益確定売りを吸収する展開となっている。出来高が膨らんでくるようなら、下値が徐々に固まってくる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインで横ばいとなっており、トレンドレスの状態となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、下落基調となっているが%Dが横ばいとなってきていることで、下押しバイアスが鈍化傾向となっている。

 

東京金の日足では、5日SMAが25日SMAを上抜けしたことで短期的には上昇基調が継続している。また、25日SMAの5,552円がサポートラインとして意識される。ただ、上値を切り下げる展開となってきていることから、上値の重さも意識される。NY金は、資産の現金化の一巡や、米FRBによる大規模金融緩和観測から買いが優勢となった。新型コロナウイルスの感染拡大から、米国経済指標も低迷すると見られ、金の買い材料となりやすい。為替市場では、米FRBの大量なドルの資金供給の思惑から、ドルのひっ迫感が後退してドル売り材料となりやすい。そのため、東京金の重石となりやすい。

本日の注目点では、上値を切り下げる展開となっていることから、5日SMAや25日SMAがサポートラインとなるかにある。一方で、前日高値5,772円を上抜けするようなら、再び上値追いの展開となりやすい。

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