FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の下限下抜け!

 

★9月9日以降の東京金60分足では、上値・下値を切り下げ雲の下限を下抜けした。そのため、9月10-11日に付けた直近安値5,122円が下値目処となるかが注目される。26期間先の先行スパンでも、先行スパン1が先行スパン2を下抜けしたことで、下落基調となっている。

 

NY金先物市場は1493.10-1516.60ドルのレンジ相場となった。この日発表された8月米小売売上高は市場予想を上回ったことや、米長期金利の大幅な上昇を意識して金先物の売りが優勢となった。また、米中通商協議の進展期待が高まっているなか、週末を控えて利益確定売りが強まった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯に位置しており、売り方と買い方の手仕舞い売買や利食いの動きが錯綜しやすい。そのため、買い方の勢いが強まるのか、それとも売り方の勢いが強まるのか相場の節目になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDがゼロラインを下抜けシグナルと共に下向きとなっていることで下押しバイアスが強まっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ域まで低下しており、%DとSlow%Dも横ばいとなっていることから、下押しバイアスは鈍化している。明確に下落トレンドが発生していることから、ストキャスティクスの動きよりも、MACDの値動きに注意が必要となる。

 

東京金の日足では、一時5日SMAの5,166円、10日SMAの5,192円、25日5,176円を回復したものの、再び下抜けしたことから休み明けの動きが重要ポイントとなる。NY金は長期金利の上昇や米中貿易摩擦の懸念後退から利益確定売りに押される展開となり、再び1,500ドルの節目を下回る展開となっている。為替市場では、米長期金利が上昇していることから、108円台前半の円安基調が続いており東京金の下支えとなっている。

東京市場は16日は敬老の日で休場となったことから、窓を空けての寄り付きとなりやすい。25日MSAを再び上回るのか、それとも明確に下抜けするのか注目される。翌週の23日も秋分の日で休場となるので、週末のポジション調整には注意が必要となる。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ