★4月14日以降の東京金60分足では、4,750-4,800円近辺でもみ合う展開となっていたが、徐々に下値を切り上げる展開となった。一目均衡表がレジスタンスとして意識されていたが、引けにかけて雲の下限をわずかに上抜けしてきた。先行き雲が厚みを増すことから、上値が重くなる可能性もある。
NY金先物市場は1685.00-1718.40ドルのレンジ相場となった。原油市場の暴落を嫌気して米株式市場も軟調となり、経済減速の深刻化・長期化懸念の高まりを背景に安全資産の金に資金が向かった。また、ニューヨーク市場では株安や米長期金利の伸び悩みを意識して安全逃避的な買いが優勢となった。1700ドル台を回復した金先物は終日底堅いまま取引された。
価格帯別出来高では、もみ合いながら出来高を膨らませたことで底堅い展開となっている。ただ、5,900-5,950円近辺では、出来高が多いことから買い方からの『やれやれ売り』が相場の重石となりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から緩やかに上昇して、ゼロラインを上抜けしたことから戻り基調は継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、下値・上値を切り上げながら%DがSlow%Dを再び上抜けしてきていることで、戻り基調は継続している。
東京金の日足では、下向きの5日SMAの5,868円と緩やかに上向きの10に打ちSMAの5,853円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。ただ、前日安値を5,757円を切り上げていることから、戻り基調は継続している。NY金は、原油価格の暴落や米国株の大幅反落などリスク回避の動きから買われやすい展開となっている。1,700ドル台を回復したことも心理的な下支えとなる。為替市場では、リスク回避の動きから米長期金利が低下したことで、ドルの上値が重くなっている。ただ、過度な円買いにはなっておらず、107円台後半で底堅く推移している。
本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを上抜け出来るかがポイントとなる。短期的には上昇基調が継続している。
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