FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の下限と24時間SMAに挟まれる展開!

 

★6月4日以降の東京金60分足では、上値を雲の下限がレジスタンスとして意識されている一方で、下値では24時間SMA(緑線)がサポートラインとして意識され下支えされる展開となっている。徐々に抵抗体の値幅が縮小していくことから、上抜け出来るのかそれとも下抜けするのかが注目される。

 

NY金先物市場は1697.60-1729.40ドルのレンジ相場となった。ドルが全面安となったことや、ナスダック総合は上昇しているとはいえ、ダウ平均や欧州株式市場が続落したことで、安全資産とされる金先物は昨日に続いて上昇した。9日のアジア市場で一時1697.60ドルまで下げたが、1700ドル台を再び回復した後は安全逃避的な買いが優勢となった。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高の多い価格帯があることから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく重石となりやすい。一方で、下押しすると買い方からの手仕舞い売りが出やすく、下押しバイアスが強まりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとなり、ゼロライン付近で横ばいとなっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、買われ過ぎから下落基調となっていたが、%Dが横ばいとなってきており、戻りの兆しが出てきている。

 

東京金の日足では、25日SMAの5,955円を下抜けしたことで、一転レジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。また、下向きとなっている5日SMAの5,954円や10日SMAの5,972円もレジスタンスとして意識されている。徐々に上値が重くなってきている。NY金先物市場では、心理的節目となっている1,700ドル台を回復する展開となっている。為替市場では、FOMCの結果公表を控えてドル売りが強まる展開となっている。ただ、米長期金利が0.8%台で推移していることもあり、過度なドル売り・円買いにはつながりにくい展開となっている。リスク回避の動きが強まると『有事のドル買い』となりやすいこともドルの下支えとなる。

 

本日の注目点は、上値を抑えているレジスタンスを上抜けることが出来るのかが焦点となる。一方下値では75日SMAの5,760円がサポートラインとして意識される。

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