★1月28日以降の東京金60分足では、240時間SAM(茶線)と雲の下限がレジスタンスとして意識され上値の重い展開が続いた。雲の下限が上向きになるが、上値では各SMAがレジスタンスとして意識されやすく上値の重い展開が予想される。また、夜間取引から雲のネジレがあり、トレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1573.20-1598.50ドルのレンジ相場となった。新型肺炎の拡大懸念は引き続きあるものの、米国株式市場が反発しドルが堅調に推移していることでリスク回避の地合いが弱まり、金先物価格は続落した。一時1,600ドルに迫ったが、利益確定を狙った売りが増えた。
価格帯別出来高では、上値に出来高が多い価格帯があり戻り場面では、買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく上値の重石となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でわずかにシグナルを上抜けしてきた。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dが上向きとなっており、戻り基調が継続している。
東京金の日足では、5日SMAと10日SMAがほぼ重なるような動きとなっており、もみ合い相場が継続している。25日SMAの5,463円が緩やかに上昇してきており、サポートラインとして意識される。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、上値を切り下げる動きとなっており下落基調の兆しが出ているので注意が必要となる。NY金は心理的な節目となる1,600ドルを目前にして、利益確定売りが入りやすい地合いとなっている。為替市場では、108円台半ばでドルが底堅い展開となっており、東京金の下支えとなっている。
本日の注目点も5日SMAと10日SMAを維持出来るのか、それとも下値トライとなるかにある。もみ合い相場が続いていることから、上放れ・下放れすると大きな動きになりやすい。ただ、新型コロナウイルスが猛威を振るっているなど、世界的な景気減速リスクが高まっていることから、下押し場面では押し目買いが入りやすい。
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