FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の下限がレジスタンス!

 

★4月24日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の下限がレジスタンスとして意識され上値を切り下げる展開となった。しかし、心理的な節目となる5,800円近辺では、押し目買いも入り反転したものの、上値も重い展開となっている。各SMAが緩やかに下向きとなってきており、下押しバイアスが強まっている。

 

NY金先物市場は1687.50-1737.00ドルのレンジ相場となった。米株式市場が弱含んで始まったことで、金先物価格は前日比でプラス圏を回復する場面もあった、しかし、徐々に上値も限られてきNY午後に入ると下げ幅を拡大し5日続落で引けた。ジョンソン英首相が『ウイルスの感染は過ぎた』と発言したことや、NYでのウイルス感染による死者数の減少などが、金売りにつながったとの声もあった。ニューヨーク市場で一時1687.50ドルまで売られた。その後は株安を意識して下げ幅はやや縮小した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく、上値の重石となりやすい。また、5,950円前後での出来高も多いことから、もう一段下落すると、手仕舞い売りが出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、一旦ゼロラインを上抜けしたものの、再びゼロラインの下方に下落して下向きとなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、売られ過ぎ域から%DがSlow%Dを上抜けしたものの、横ばいとなってきており戻りの勢いが鈍化してきている。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,878円と10日SMAの5,861円がレジスタンスとして意識され上値が抑えられた。また、5日SMAが下向きとなり10日SMAとデッドクロス寸前となっている。そのため、短期的には下押しバイアスが強まってきている。一方で、下値には25日SMAの5,776円が位置しており、サポートりラインとして意識されやすい。5,719円がダブルトップのネックラインとなっており、下抜けするとさらに下落調整が継続しやすい。NY金は心理的節目となる1,700ドルを下抜けしたことから、一旦の下押しバイアスが強まりやすい。そのため、早々に1,700ドル台を回復出来るかが焦点となる。為替市場では、ドルの上値がやや重くなってきており、円高バイアスが強まりやすい。そのため、東京金の上値を抑える。

本日の注目点は、25日SMAを維持出来るかにある一方で、5日SMAと10日SMAを再び上抜け出来るかが焦点となる。ネックラインを下抜けするとやや大きな調整場面となりやすいので、注意が必要となる。

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