FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の下限がサポートとなり戻り基調!

 

★2月18日以降の東京金60分足では、窓を開けて下落し雲の上限を下抜けしたものの、72時間SMA(青線)がサポートとなりもみ合い展開となった。しかし、72時間SMAを下抜けたことで下押しバイアスが強まったが、雲の下限がサポートとなり持ち直す展開となっている。ただ、72時間SMAが一転してレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。夜間取引には雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目となりやすい。

 

NY金先物市場は1626.60-1657.10ドルのレンジ相場となった。24日まで8営業日の続伸となり、中心限月として7年1カ月ぶりの高値1691.7ドルまで上昇が続いたことに対する反動が続いた。NY序盤までドル相場が強含んでいたことも、ドル建て金価格の圧迫要因となり、利食いの動きを先行させた。ただ、米国株式はまちまちの動きとなったが、NYダウとS&P500種は続落しており、株安を意識して金先物はやや下げ渋った。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしていることから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』で上値が重くなりやすい。また、もう一段下落すると買い方らの手仕舞い売りで下落基調が強まる可能性もある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしたものの、MACDがシグナルをわずかに上抜けしてきていることから、持ち直す展開となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっている。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,825円がサポートラインとして意識されており、下げ止まる展開となっている。本日も5日SMAを維持出来るかが焦点となる。もし、下抜けした場合は、上向きとなっている10日SMAの5,708円や25日SMAの5,588円がサポートラインとして意識される。NY金は利益確定売りが続いていることで、上値の重い展開が続いている。ただ、新型コロナウイルスの感染が世界的に広がってきていることから、金が暴落するような地合いではなく、押し目では買いが入ってくる。為替市場では、米長期金利の低下が続いていることから、日米金利差の縮小から円安基調になりにくい展開となっている。ただ、過度に円買いが強まる可能性も低い状況となっている。

本日の注目点は、5日SMAを維持出来るかが焦点となる。

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