FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の上限を維持できるか注目!

 

★3月31日以降の東京金60分足では、高値圏でもみ合い相場となっているものの、上値を切り下げてきている。また、24時間SMA(緑線)を下抜け雲の上限近辺まで下落している。そのため、雲の上限がサポートラインとなるかが注目される。先行き雲の厚みが薄くなることから、雲の抵抗力も低下しやすく下抜けするリスクも高まる。

 

NY金先物市場は1672.00‐1742.60ドルのレンジ相場となった。7日のアジア市場で金先物は1742.60ドルと一段高となったが、その後は利益確定を狙った売りが優勢となった。節目の1700ドルを下回った後は上値の重さが意識される展開となり、一時1672.00ドルまで下げ幅は拡大した。新型コロナウイルスを懸念した過度な警戒感が後退したことも、安全資産とされる金を買う動きが弱まった。

 

価格帯別出来高では、高値圏でもみ合いながらも出来高が膨らんでいる。ただ、下値で出来高が多いことから上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、利益確定売りが一巡するまでは、上値の重さが意識される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺まで低下してきていることから、サポートラインになるか注目される。ゼロラインを下抜けると、売りシグナルになる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、一旦反転したものの緩やかに低下傾向にあることから、短期的には下落調整となりやすい。

 

東京金の日足では、前日の上値・下値を切り下げる展開となった。ただ、下値では上向きの5日SMAの5,638円が10日SMAを上抜けしてきていることから、サポートラインとして意識される。NY金は、心理的な節目の1,700ドルを超える高値となっていたことから、利益確定売りが入りやすい地合いだった。ただ、新型コロナウイルスの終息は不透明感があり、利益確定売りが一巡すると再び買われやすい。為替市場では、過度な円高基調にはならず、108円台後半で推移していることから、東京金の下支えとなりやすい。

本日の注目点は、やや上値が重くなっていることから下押しバイアスがかかりやすい。その際に、5日SMAがサポートラインとなり下げ止まるかが焦点となる。一方で、高値圏でもみ合いながらも出来高も膨らんでいることから、押し目買いも入りやすい。

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