FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の上限が下値支持!

 

★東京金60分足では、一目均衡表の雲の上限がサポートとなる一方で、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとなりもみ合う展開となった。週明け雲の上限が切り上がっていることから、雲の上限に沿って上昇基調になるのか、それとも雲の中に入るのかが注目される。

 

NY金先物市場は1513.90-1538.60ドルのレンジ相場となった。週初から進んだリスク回避地合いは一旦後退した。米国株式市場は底堅く、米長期金利も低下傾向が一服した。これまで安全資産とされて買いが強まっていた金は、利益確定の売りが優勢となった。また、ユーロが伸び悩んだことも上値を重くした。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置しているものの、利益確定売りが出てくるほどかい離していない。そのため、新規の買いが増えてくるかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしたものの横ばいとなっていることから、方向性を欠く展開となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3 、3、20、80)は%DがSlow%Dを上抜け下値を切り上げながら、両線ともに上昇基調となっている。そのため、緩やかな戻り基調を示している。

 

東京金の日足では、一時5日SMAの5,148円を下抜けしたものの、終値では上回った。ただ、ロウソク足が『十字足』となり相場への迷いが出てきていることから、寄付き後の動向が注目される。NY金先物は、米長期金利の低下が一服したことや、米国株が持ち直したことにより利益確定売りが入りやすかった。引き続き米長期金利動向がポイントとなる。為替市場では、シカゴIMM投機筋ポジションの8月13日付けが公表された。対ドルでの差引き持ち高は、円ロング(円買い・ドル売り)+24,742枚と前週比から+14,181枚増となった。要するに投機筋は円高・ドル安のポジションに傾いているということになる。8月7日以降連日の陰線(円高・ドル安)となり、8月13日には105.01円まで円高が進行した。しかし、13日に米通商代表部(USTR)が対中輸入品3000億ドルの10%追加関税に関し、スマホなどの消費財に対する関税発動を9月1日から12月15日まで先送りし、健康、安全保障関連を制裁対象外としたため、関税が与える成長への悪影響への警戒感が後退した。米中貿易交渉への期待も広がり米債利回り上昇に伴うドル買い、リスク選好の円売りが加速した。そのため、投機筋は含み損を抱えている可能性が高い。

本日の注目も5日SMAがサポートとなり上昇基調を継続するのか、それとも下抜けして短期的な調整となるのかが焦点となる。下抜けした場合では、10日SMAの5,097円や、4,995円がサポートラインとして意識されやすい。

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