FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の上限がレジスタンス!

 

★1月23日以降の東京金60分足では、5,485円が底値となり戻り基調が継続した。戻り基調では、雲の下限がレジスタンスとして意識され上値が重くなった。雲の下限は時間をかけながら上抜けしたものの、雲の上限で再び上値が重くなる展開となっている。お昼前に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいので注視する必要がある。

 

NY金先物市場は1562.10∸1577.70ドルのレンジ相場となった。日欧米の株価が上昇と、新型肺炎を懸念したリスク回避をいったん緩めた昨日来の地合いが継続した。安全資産とされる金を買う動きは緩慢だった。ただ、金市場を含めた投資資金の流れに影響を及ぼすイベント・米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に強い方向感は出ず調整の買い戻しが入り、小幅に上昇して引けた。新型のコロナウイルスによる肺炎患者は増加しており、死者も増えていることから、安全逃避的な金買い意欲は残っている。

 

価格帯別出来高では、上下に出来高が多い価格帯があり、出来高の少ない価格帯に位置していることから、大きく上下に振れやすいので注意が必要となる。上値の出来高の多い価格帯では、買い方らの『やれやれ売り』が入りやすく上値の重い展開となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルとゴールデンクロスして上昇基調となっている。ゼロラインを上抜けしてきたことから、上昇基調が継続しやすい。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ警戒感はあるものの、明確な上昇トレンドが継続していることから高水準で推移しやすいので、過熱感だけで売るのは注意が必要である。そのため、MACDの動きがポイントとなる。

 

東京金の日足では、高値圏でのもみ合い相場が続いている。5日SMAの5,513円や10日SMAの5,509円を上抜けしていることから短期的に上昇基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では上値を切り下げる展開となっていることから、下落基調の前兆となるか注意が必要となる。NY金は、米長期金利の低下や新型コロナウイルスの感染者増加など安全資産としての買いが根強くあることから、底堅い展開が予想される。為替市場では、リスク回避の円買いは抑制されており、109円を挟んだ展開が続いており、東京金の下支えとなる。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを維持出来るかにある。下抜けした場合は、25日SMAの5,426円が下値目処として意識される。

 

 

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